秋田の樹海

かますぜ

ヒトリエ"PHARMACY" 感想

こういう音楽系のブログ1回書きたかったんですけど、毎回1000文字程度で筆折ってました。
どうも文才の無いNOGISです。

感性と文才が尽く乏しい人間が書くので、どうか寛大な心と生暖かい目で見ていただけると幸いです。

というわけで今回は、ついにやって来ましたヒトリエ新体制二枚目のアルバム、
"PHARMACY"の感想をつらつら書いて行きたいと思います。

まぁ先に通しての感想を書いておくと、こりゃまたとんでもない物をぶっ込んで来てくれたな…と。

新体制後初のアルバムであるREAMPは、
ヒトリエや世の中に降りかかった重く苦しい事象を受け止めながら強く突き進んでいくという、
言わば意思表明のようなアルバム(言うても新参の私がこんな事表立って書いていいのか不安ですが)だったと個人的には思っていたのですが、

それからまた時間が経ち、
新曲を引っ提げたライブを重ねタイアップも獲得していっている今のヒトリエがどんな物を突き付けてくるのか、と大変期待をしておりました。

蓋を開けてみれば大変遊び心に溢れた楽曲の多いこと多いこと…
ヒトリエの色だけでなくどこかシノダさんのバックボーンである衝動的の人時代のサークル、Cakeboxの色も感じられる曲もあったりと、
聴いててキショいニヤケが止まらなくなりました。

というわけで、早速1曲ずつ感想を垂れ流したいと思います。



Tr.01 Flashback,Flancesca

PCに読み込み終わって不意に曲が流れて来た瞬間に心を鷲掴みにされました。

静かなビートとシノダさんのボーカルからニュルっと始まって「一体何じゃこれは!?」と…

ヒトリエの歴史全部ひっくるめてもこの静かで主張しすぎないこんな感じの曲をリード曲に持ってきたアルバムって無いですよね。

今からついに始まるんだ~!!って鼻息荒くアホほど昂ってまるで闘牛のように落ち着きの無い私の心を、何処か焦らして来るかのような、乾いていて妖艶さのあるとても不思議な曲でした。

アルバム通してだと1番聞いてるかもしれない、とにかく頭から離れません…

Tr.2 ゲノゲノゲ
https://youtu.be/Wqc38gdDjR4

タイトルを見た時点でちょっと不思議な感じの曲になるのかな…なんて思ってました。

いざ聞いたらなんか想像を絶する変態曲が出てきてびっくらこきました、1回聴いただけじゃ半分も落とし込めんて…

でもめちゃくちゃクセになるんですよね。

スルスルと流れる言葉の聴き心地の良さ、ポップさ…
それこそTiktokでバックに流して踊っているもののような物とこれぞヒトリエ、というゴリゴリのロック、それにプラスされた不気味さの調和が凄いバランスで、

後何処か日本じゃなくて外国的なリズムもあって兎に角耳が楽しいんですよ。

何回か聞いたあと「あ、これはMV出りゃ伸びるでしょ」なんて思ってたら爆速で上がったんですよね(事後諸葛亮)

Tiktokでみんな踊れ、今日は許そう(何様だ)


Tr.3 風、花
https://youtu.be/ofEDgdkURfY

ダンスールの予告で流れた時、たったの20秒でかなりのインパクトを与えてくれた曲ですね。

なんやあの木琴みたいな音は!!え!?作曲ゆーまおさん!?音使いマジでヤバすぎるんだけど!!と。

バレェ作品のダンスール主題歌とあり、聴いてれば自然に足が動き出すような軽快でダンサブルなビートに、
若者のエネルギッシュな部分の裏に存在する焦燥や葛藤。

作品との調和が本当に良くて、アニメを見るとどんどん解像度が上がっていくようで本当に楽しかったです。


Tr.4 Neon Beauty

耳が楽しい。

シンセの音とイガラシさんの太いベースがとにかく耳にインパクトを与えてきて気持ちいいんですよね。

これまたポップスな曲でありながら、でも全体的に見ると浮遊感がありながら歌詞やメロディに何処か儚げな所もあって…

結局私の表現力だとだと変なこと言って終着するんで言わぬが花だったりな気がしますが。

まだ微妙に解像度が低めなのでもっと聞き倒したいと思います。

全曲せめて80~90ぐらいまで高めてから来いやとは私も思うんですけどね…


Tr.5 電影回帰

タイトルから分かる通りのエレクトロな感じがイントロからフルパワーで来て正解~!!ってなりました。

Aメロのチルい感じとサビの一気に盛りあがって行く感じがたまらなすぎる。

全体的にレトロとモダンが入り交じった感じな気がします。

てかゆーまおさんマジでこの短い期間で作曲進化しすぎでしょ、って思いましたね。末恐ろしいです…

「電影のソール 弾ませて」って歌詞がたまらなく好き。


Tr.6 Flight Simulator

ヒトリエ(ゴリゴリの姿)。待ってた。

ここから後半戦だぞって、呆けた頬を叩いてくれるかのように急激に加速するの嫌いじゃないしむしろ大好きなので一生しててくれ~の顔です。

シンセ音の割合が割とデカかった前3曲から、一気にゴリゴリのバンドサウンドへの転換。

ネクストの3分29秒へのバトン役としてこれ以上ない曲ですね。

まさしく「灰になってしまう前に」駆け抜けるような疾走感。とにかくカッコ良さ全振りで惚れました。


Tr.7 3分29秒
https://youtu.be/8lgTi7tqX3k

アニメ86-エイティシックス-とのタイアップ曲。

新体制ヒトリエの最初の曲でもあります。

それを鑑みて聴くとやっぱり歌詞とかに感じるものがより深く滲み出てくるというか。

「安心しなよ、僕たちみんな終わるまで やること同じさ」といつフレーズをヒトリエの力強いロックで投げつけてくれた事で、

月並みながらも「あぁ、変わらずヒトリエは居続けてくれるんだな」という安心感が伝わってきて、当時は1人で情けなくも涙してしまいました。

86の世界観や当時の時勢といった色々な方面にもマッチしている、本当に深みのある凄い曲だと思います。


Tr.8 ステレオジュブナイル
https://youtu.be/2YtV2bWcspU

ゆーまおさんの作る曲はやっぱり底抜けに明るいんですよね…ある種ヒトリエに今までなかったピースというか。

分かりやすく「終わりたくない」ってテーマが伝わってくるんですよ、

3分29秒と同じで、暫く新体制ヒトリエの主題ともなるようなテーマだと思ってるんですけども。

ゆーまおさんの書くストレートでポップなこの曲が、全体的にそのメッセージをより強く直球で引き出してると思います。

でも「こんなん聞いてんのお前だけ」ってちょっと気恥しそうにぶっきらぼうな感じで最後に締めるのがシノダさんっぽくて好きなんですよね。


9 strawberry

このアルバムで1番食らった曲かもしれない。

冒頭でCakeboxの色も出てる気がして…って言ったんですけど、それは大体の所この曲の事なんですよね。

自分の感覚的な所だから正直微妙な所なんですけどね、

何の曲と照らし合わせたんだっけ…確かCakebox vol.2辺りの曲みがあるな~なんて思ってた気がする。

コーラスの入れ方とか入りのギターとかもそうだし、全体的にふわふわとした感じで進んでいく感じがもう。

大トリのQuit.の前に1曲噛ませるという流れの点で凄いいい働きをしてる曲だと思います。

頭なんも考えずに聴けるんで好きですね。

ヒトリエはアルバム1枚通して聞いた時に緩急の付け方が凄い上手くてビビります。


Tr10 Quit.

本アルバム唯一のイガラシさん作曲の曲ですね。

前回の"イメージ"に続いてのバラードとなりました。

これがまた大トリに相応しい大立ち回り。

包み込んでくれるような優しく壮大な曲と曲が進むにつれどんどん上がっていくボルテージ。

4分の曲中の中で構成されているストーリーを感じていると、感情の昂りを抑えることはとても出来ませんでした。

ラスサビの盛り上がりとシノダさんの特に感情のこもった歌唱に一気に持っていかれました。





・終わりに

という事でざっと私の感想を書いていったわけですが、これ大丈夫かな…

世に放流していいレベルじゃねぇぞ…とは思いましたが、やっぱり感想を書き連ねて夜に放ちたいという気持ちの方が大きいので書き終えられて良かったです。

読みづらい文章ですみません。

アルバム全体通してコロコロとスタイルが変わる感じが、やっぱりヒトリエだなぁと言う感じで非常に満足感がありました。

ゲノゲノゲやstrawberryのような少しラフな感じの曲。

風、花、電影回帰、Neon Beautyのようなシンセが活かされた曲。

Flight Simulator、3分29秒、ステレオジュブナイルの王道を行くバンドサウンド

そしてそれらを取り纏める〆のQuit。

単体ずつで見ていくと闇鍋のような感じながら、やっぱりアルバムの通し単位で見ると非常に纏まりのある1枚で非常に満足度が高しでした。

PHARMACYだからね、そりゃ様々なお薬揃えとかないとね。

この曲を引っ提げて行われるツアーも俄然楽しみです。

私は仙台公演行っちゃおうかな~~~~と思っております。

という事でここら辺でお暇します、皆さま今日も良いヒトリエライフを!!